えん 学生生活総合支援機構 大学と地域の方々・学生と市民の人達とをつなげるコーディネーター
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これからの活動

暮らし発のまちづくりシンポジュウム
第三回 「ジェンダー・家族の変化からみる地域社会」
 

日時:2004年12月13日(月) 19:00〜21:00 
場所:浜田市総合福祉センター2階

 1960年代に始まる高度経済成長期に第一次産業から第二次産業への産業転換が進み、それにともない古くからの農漁村社会の解体と都市への人口流出が起こりました。特にその変化の中で「家族」の在り方と「女性」の在り方が大きく変化したように思います。農業を生業の中心としていた時代にはおじいちゃん・おばあちゃんもひとつ屋根の下で暮らすいわゆる拡大家族が主流でしたが、現在は核家族化が進んでいます。加えて、女性が高学歴化し積極的に就業するようになり(しかもその大多数は都市で就業し結婚する)農漁村社会の家族は夫婦二人暮らしという構成が多くなっています。その夫婦は高齢化し、世帯数も年々減少しています。

 今回のシンポジュウムでは、まずこれらの家族・ジェンダーの変化が地域社会にどのような影響を与えているのかを考える。その上で「農漁村的共同体」への追憶をすることではなく、家族観の変容・ジェンダーに含まれる問題を踏まえた上での新しい地域づくりの可能性を模索していきたい。

○講演会(19:00〜19:30) 
 亀井あかね氏 (東北大学大学院情報科学研究科、AGIA代表理事)
「家族・ジェンダーの変化と地域社会」

○参加者全員によるテーブル・トーク(19:30〜21:00)
  テーマ4 女性の就業と家族・地域社会
     [コーディネーター] 亀井あかね氏 
(東北大学大学院情報科学研究科、AGIA代表理事)


「第3回暮らし発のまちづくりシンポジュウム」に寄せて・・・
 亀井あかね (東北大学大学院情報科学研究科、AGIA代表理事)

家族・ジェンダー・女性の就業・地域社会に関する諸問題については、経済学・社会学・人口学・家政学・心理学などさまざまな研究分野からアプローチがなされている。本講演は、報告者の専門分野である経済学の視点を基盤とするが、学際的接近法の立場から、他分野の研究成果を取り入れつつ論をすすめる。

現代社会において女性のライフスタイルは多様化している。結婚・出産・就業といった、人生の根幹をなす意思決定において、ライフパターンの選択肢は拡充した。いわゆる性別役割分担の意識は弱まりつつあるが、未だ誰もが自由に自分の人生を選択できるわけではない。また人生の選択の幅が広がった分、新たな制約に直面し苦悩する女性も少なくない。彼女達は、未だ社会的規範・文化的規範と自分自身の“価値基準”との均衡を恒常的に保てず、社会・経済活動への参加の場面で、ジェンダーに意識的・無意識的に囚われざるを得ない・・・

人間は人生における最も基本的な意思決定―出産・育児、仕事・レジャー、消費行動・貯蓄など―を世帯単位で行う。そして、世帯と家族が男性と女性との関係を形づくり、両性間の規範を次世代へと伝え、世帯構成員の性差に応じた人生における“機会”を決定する。世帯内における生産に必要な資源配分についての家族の意思決定は、両性間の不平等を助長し、また緩和する。それは、家族で行う意思決定が、社会的規範、文化的規範、経済的動機、個人の願望、さらに世帯内の勢力関係から影響を受けることによる。

“家族の変容”とは、まさに世帯における意思決定行動の要因と深く関連しているのである。そして“家族”の意思決定行動は地域社会において、その構造を変化させる程の影響を及ぼしている・・・

前半の講演会では、地域社会の変化を概観しながら、主に次の3点について論ずる。
@ “世帯”とは何か?
A 性別役割を硬直化する“モノ”は何か?
B 女性の“ライフサイクル”の変化が齎した“モノ”は何か?

後半のテーブル・トークでは、“女性の労働”について、経済発展に伴う社会構造の変化の段階を追いながら、現代の地域社会が抱える家族の問題についての事例を取り上げ、参加者の方々と「地域社会における新しい“家族の在り方”とは何か?」について意見交換をし、益となり得る機軸を探求する。


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